運命の分かれ道!結婚式場でのスピーチは忌み言葉に気をつけよう

結婚式場でのスピーチは忌み言葉に気をつけて、お祝いの気持ちを伝えましょう。忌み言葉は不吉な言葉や別れや再婚を連想させる言葉で「破る」とか「ほころびる」、「色あせる」、「死ぬ」、「とんだこと」などがあります。悲しい事象を連想させないようにしていく事が重要です。「たびたび」とか「皆々様」と言った再婚や再縁を連想させる重ね言葉にも注意が必要です。

例えば「痛ましい事件が起きている世の中ですが、本日は笑いの絶えない素晴らしい披露宴になったことを重ね重ね感じる次第です」という文章の中には「痛ましい」と「絶えない」という忌み言葉と「重ね重ね」という重ね言葉が含まれている上に「事件」という暗く重たい単語を含めているため、会場の雰囲気を暗いムードにさせてしまいますし、「笑いの耐えない」という言い方も適切ではないので、「痛ましい事件」は「いろいろなこと」に置き換えてみましょう。「笑いの絶えない」も「笑いが起きるほど」とすればやわらかい表現になり、「重ね重ね感じる次第です」は「本当に喜ばしく思います」に換えて「いろいろなことが起きている世の中ですが、本日は笑いが起きるほど素晴らしい披露宴になったことを本当に喜ばしく思います」とすれば印象ががらりと変わるので、忌み言葉と重ね言葉は同じような意味合いを維持させながら、言い方だけを変えるようにしましょう。

またスピーチは丸暗記しなければいけないと思いがちですが、もし緊張で頭が真っ白になってしまったら、取り返しのつかないことになりますので、スピーチのポイントのみを記したメモを備えておくことをお勧めします。正面を向きながら話して、まんがいちの時に手元を見るようにするといいでしょう。原稿をそのまま読みたい時には手紙形式にすると堅い雰囲気を和らげ、披露宴が終わってからその手紙をプレゼントすることもできます。

スピーチのポイントとして「何を最も伝えたいのか」ということを考えて見ましょう。スピーチを作文と思って、最も伝えたい話の核心をまとめたら「いつ・どこで・誰が・何をしたのか」を具体的に形にしていきましょう。例えば友人代表のスピーチであれば、感動した共通の思い出を中心に話を進めていくときに、それが最近のことなのか、何年も昔のことなのかを記す必要があります。時間の概念を据えることにより、聞く側のイマジネーションを膨らませることができます。そして場所と登場人物を具体化させていき、何があったのか結論付けていきます。半年前に一緒に働くオフィスでパソコンのソフトの使い方を新婦(もしくは新郎)が教えてくれて、パソコンが得意になったというエピソードがあるときに、結論部分の得意になったということを肉付けすると、スピーチが具現化していきます。

ここでは、不慣れなパソコンに愛着を持てるようになったから仕事が好きになったとか、パソコンが得意になったので、それを人に教えることができるよになったとか、事実に沿って話に幅を利かせていくことができますので、結論部分がしっかりしたら「いつ」の部分を桜が咲くころとか、梅雨時でじめじめしていたとかほんの少しでいいのでスピーチの前半部分にも話の構造に厚みを持たせていくことが重要です。

ようするにメモは”①桜の咲くころ②オフィスで③新婦から教えてもらった④パソコンのソフトの使い方”と書くだけでも①~④それぞれに対する具体的なエピソードは頭の中で組み立てることも可能です。それで足りなかったらメモを細かい内容に変えつつもシンプルにまとめれば、実際に話したときにはリズム感のあるスピーチができるので、予め練習しておくことが重要です。